ゆるりふわり中学受験

SAPIXに通っていた現在中1女子の母。アルファベット下位クラスで楽しく通塾していた娘のお話

5年生が終わり、2年間のサピックス生活を振り返る

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5年生、終わってしまいました。

週末からは新6年生。気付いたら受験生生活もあと3分の1。

まさかの勉強習慣がついていない娘。サピックスに通い始めた当初はこの時期にこんな状況とは想像していませんでした。

母の予定では今頃は偏差値55あたりで安定しているはずだっただけに、しっかり裏切られました…!

 

 

下位クラスじゃ意味がない

入室当初から4年生の初め頃まで、偏差値50で満足していた母。

しかし周りのサピ生母たちは

「娘ちゃん、これからどんどん上がっていくよ。だって何もしないでこの位置でしょう」

「ちゃんとお勉強をはじめたら、すぐアルファだよー」

褒められているような気がしたのですが、ひねくれ者なんでしょうか

「成績が伸びなかったらサピに通う意味なし」

「アルファ以外のクラスじゃサピに通う意味なし。サピ生ならアルファじゃないとね」

と言っているんだと脳内変換されました。

お迎えの時に

「下のクラスの子たちって、何しにサピックスに来ているのかよくわからない、理解不能

と言っているお母さんを見かけたことがあり、その時は、こんなストレートな表現をする保護者もいるんだ…となんとも言えない気持ちになりました。

もっともっと成績を上げないといけない

まわりの話を聞いて、焦る母。

4年生は1教科1時間くらいの家庭学習でいい、と聞いていたのですが、そんなんじゃ足りない!もっとやって成績を上げるのよ!といつも娘に言っていたのです。

今思えば、4年生になって受験勉強が本格化してこれから慣れていきましょうと言う時期にかわいそうなことをしてしまいました。

夏期講習を受けて、間違いに気づく

夏休み、夏期講習のあと宿題に追われる日々を初めて経験し、季節講習のハードさを知ります。

朝からサピックスで3時間休憩なしでお勉強をし、翌日までに宿題を終わらせなければなりません。

なので、帰ってすぐ宿題をはじめます。終わるのは夕方、1日中お勉強。

でもまだまだ遊びたい9歳4年生。こんな生活毎日できるわけがありません。

まだ2年半もあるのに、こんなに全力疾走してたら息切れしてしまう。

塾から与えられた課題をこなし、それ以外のところは手をつけないというやり方に変えてみました。

サピックスがお休みの日は遊びに行き、せっかくの夏休み、少し夏期講習をお休みをして旅行にも行きました。 

今思えば4年はたいしたことなかった

睡眠時間と休憩時間をしっかり確保。休息は本当に大事。

夏休みに勉強法を変えてそのまま通常授業でも運用していたら成績が少しづつ上がっていきました。アルファに手が届きそうな時期もありました。

お勉強と遊びをバランス良く取り入れられる4年生の時期、もっと早く気づけていたら…!

 

5年生を甘くみていた

5年生になり、週3の通塾になったことで容量の悪い娘は家庭学習の時間がなかなかとれません。

塾の翌日に課題をこなして、また翌日は塾。

のんびりしている性格なので、このペースに対応することができません。

まだ5年生、遊びたい!

そんな状況でも、学校が終わるとサピックスのない日は友達と遊んでいました。まだ5年生だし遊びたいんです。

塾の日も同じ校舎に通っているお友達といっしょに通塾して、その時間さえも遊び時間として楽しんでいました。

増える宿題、減る時間

週2から3になり、純粋に1.5倍の勉強量です。でも体感では2〜3倍です。

時間がなくて焦ります。焦って間違いが増え、間違い直しが増えるので勉強量も増えます。

睡眠時間が減り、いつも寝不足。寝不足状態で授業を受けるので頭に入ってきません。

宿題をする時も流し解きになっています。間違い直しも解説を見て終わり。参考書を使っている時間はありません。

こんないっぱいいっぱいの日々をすごしていたら、成績は徐々に落ちていきました。

やってしまった夏休み

4年より更にハードな夏休み。

夏期講習の通塾日数は増え、宿題量も4年生とは比較にならないくらい多い。

そんな状況でも娘は夏休みを満喫。

夏期講習の後、友達と宿題を一緒にやったり、お休みの日は一応宿題を持って遊びに行きました。

一見、ちゃんと宿題ができているように見えたんです。

しかし、夏期講習マンスリーの算数がびっくりするような点数でした。

何があったのか問い詰めると

「答え写した。やってもやっても終わらなかったから、こうするしかなかった。」

5年の夏休みはとても大切な時期、ここで差がつくと保護者会で聞いていたし、娘にも話していたのに…

転塾を考えたけどできずに今に至る

この事件で成績が急降下し、再浮上できません。何度も転塾を考えました。

サピックスは能動的にお勉強できることが前提の塾です。

もちろん通ってる子全員がそうではありませんが、そうじゃないとついていくのが大変になってしまいます。

今回の娘のように、宿題が終わらず写すようではもうすこしペースがゆっくりの塾に変わるしかない、母はそうしたかったのです。

辞めてしまったクラスメイト

いっしょの時期に入室をした学校のクラスメイトは、5年になった頃に見かけなくなり、後日、学校でお母さんに会ったときに辞めたと聞きました。

理由は、3月組み分けでAコースになったから、と言っていました。反抗期が始まり、話を聞いてくれない、サピックスではついていけないと判断し、個別塾に変えたそうです。ストレスが溜まってケンカが絶えない日々だったようですが、変えてからは穏やかな毎日を過ごしているとのこと。

優秀な子の親が羨ましくなる

娘の仲のいいお友達も同じ校舎に通っています。とても優秀な子で、お母さんは

「お勉強ばかりしていて一緒に出かけたり遊んだりしてくれない。わたしの役割は丸つけと食事作りしかないの。寂しすぎる。。」

と言っていました。

ママ大好きべったりだった息子が、受験勉強を理由に遊んでくれなくなったのがとても寂しいとぼやいていました。能動的男子、すごい…!一度でいいからそんなこと言ってみたいです。

サピックスが大好きだから辞めたくない

ではうちの子は?

転塾を勧める度に、サピックスを辞めたくないという娘。

「他の塾に変わったら、楽しいかわからない。せっかくできたお友達とはなれたくないし、先生との距離感もいいかんじなの。サピックスが大好き。わたしの居場所を取り上げないで」

言ってることは、ごもっとも。じゃあ成績戻してくれないと。

こんなことを繰り返しているうちにいつの間にか5年が終わっていました。

 

4年の成績なんて最終的には全然関係ないから気にしなくていい。

この言葉の意味が早くもわかってしまいました。悪い意味で。

 

6年生はがんばる

6年生の合格報告を次々と聞いてきた娘。

いよいよ本気でお勉強始めないと、と気づいたようで、6年生の1年間はがんばると言いました。

習い事や趣味のお友達にも

「1年間ここから消えるけどとにかく頑張ってくる!戻ってきたらまた遊ぼ!」

と言い、みんなも

「がんばれ!1年後に待ってるよ!」

と応援してくれています。

 

まだまだ遊びたい!

でも仲間に良い報告ができるように、あと1年、今まで以上にがんばってもらいます。